知的ストレッチ入門(日垣隆)

黄金の五分間というくだりが、短いが印象に残った。
本を読み終えた後、付箋をはったり、ドッグイヤーをつけた部分を、いっきに読み通すと、その後の知識のなじみ方が違うということだった。
読書感想文を書くのも似たようなこと。
思い出すし、必要に応じて、抜き読みをすることになる。
 
あと、ビジネス書を書く人は、「仕事マニア」だと思う。
マニアだから、ビジネスツールにもこだわる。好きだから。
 
日垣氏の場合は、本棚、かばん、書斎にこだわりを見せていた。

あとは択一で悩む無駄、というのも、ちょっとうれしかった。
悩むという行為そのものが無駄、というのだ。
本来、ものすごく(いちじるしく)優柔不断だった私は、あるときを境に、即決するようになった。
私が悩んだところで、優柔不断な私は悩みの沼に入ってしまうからだ。
「どちらにしようかな・・・天の神様のいうとおり」方式で決めることにした。
ただし、直観である。
ぱっとみて、こっち、と思ったほう、先に目にはいったほうにする。
最初は食事のメニュー選びから始まり、だんだん、その範囲は広がりつつある。
優柔不断ということは、きめてしまえば、なんとなく、なし崩しに納得してしまう性格のことでもある。
それでいいのか、という思いに対して、保証してもらえた気分だ。